──────────────────────── 2003年8月26日 創刊号 ┌──────┐┌┐ │ ┌──┐ │└┘ ミ シ ン の 『 そうだったのか! 』 └┬┘ │ │ 〜 ミシンの嘘・ホント、それって常識?! ─────┴─┴──────────────────────────── ◎本メルマガは等幅フォントが最適です ▼ 目次 ●ごあいさつ ●自分に合うミシンを手に入れる第一歩とは? ●新製品のご紹介 糸取物語ウェ〜ブ BL67W ●執筆者について ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ごあいさつ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ はじめまして。こんにちは。島田ミシン商会の嶋田栄司と申します。 数あるメールマガジンの中から選んでいただき、ありがとうございます。 このメールマガジンは、 これからミシンを購入したい、 ミシンのことをもっと知りたい、 もっと上手に使いこなしたい… そんなホームユーザーのあなたが、誤った知識で後悔しないように、 ミシンの嘘・ホントの解明を通して、ミシンの常識や活用のヒントをお伝 えしていきます。 このメールマガジンが何かの役に立って、今まで以上にホームソーイング を楽しんでいただけたら最高です。 本メールの転送は自由ですので、気に入っていただけましたら、 お知り合いにすすめてくださいね。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■自分に合うミシンを手に入れる第一歩とは? ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「ニットが縫えるミシンを教えてください」 そう聞かれたら、あなたなら何をどうすすめますか? A1) ニットといえばロックミシンでしょ! A2) ニットステッチがあるから、家庭用ミシンでいいんじゃない? さて、この質問の答えですが、どちらも不正解です。 ずるいですね(汗) ごめんなさい。 正確に言うと、不十分なのです。 少しだけ細かく見ていきましょう。 A1の回答内容そのものは、はっきり言って正解です。 でも、質問者は初めてミシンを買うのかもしれません。 安かったからと、その人が2本糸のロックミシンを買ってきてしまったら? もう少し詳しくお話をしなければいけませんね。 A2の回答も実は正解です。 この場合、「ニットが縫いたい」という要望は聞いているのですから、 ニットステッチは、最低限必要な機能になるからです。 それでも、 「ニットを縫うのが前提なら、4本糸のロックミシン『も』必要になるよ」 とは伝えてあげたいですね。 では、どんな回答が良かったのでしょう。 一応、模範解答を… 「家庭用ミシンは持ってる? ミシンを買うのは初めて? これから買うのなら、まずは直線が縫えるミシンが必要だね。 ニットステッチがある家庭用ミシンがいいよ。 でもニットソーイングには、いろんな意味で4本糸以上のロックミシンが 必要になるから、そのことも考えておくのがいいよ。」 この回答のポイントは2つです。 ●ポイント1 相手の現状を尋ねている ●ポイント2 やりたいことを実現するために、他にも必要になるミシンがあることを 示唆している ポイント2については、今後発行するメルマガの中で、 詳しく解説していくことにします。 今回取り上げるのは、第一のポイント。 「質問者の状況を尋ねている」点です。 ニットステッチが無かったとしても、家庭用ミシンは持っているかもしれま せん。それなら4本糸以上のロックミシンの購入をすすめてあげるべきでしょ う。 または、本人が気が付いてないだけで、すでに必要なミシンが揃ってること だってあるわけです(ミシン屋さんとしては悲しい)。 それどころか、必要なミシンは揃っているけど不満がある人なのかもしれま せん(ミシン屋さんとしては手強い)。 相手のことがわからないのに、何を勧めていいのか、 わかるはずなんてないんです。 逆を言えば、自分のことはほとんど聞いてくれない、話していないのに、 「あなたにはこのミシンがぴったりです」なんて言う販売員さんは、 「自分の売りたい物(=儲かる物)を売りつけようとしている」と、 思っていただいて間違いないでしょう。 そりゃぁ、姿を見ただけでピピッとわかっちゃうような超能力のある方もい らっしゃるかもしれませんが…(笑) (そんな方なら、別の商売をしたほうがいいかもしれませんよ) 直接対面販売だったり、電話なんかだと、話の流れで話題に出てくるでしょ う。 しかし、メールや掲示板などでは回答までの時間差があります。 質問をする側も、少し先回りして「自分のことを自分で説明」しておくと スムーズに回答を得られるでしょう。 いずれにしても、少しでも疑問に感じることがあったら、遠慮しないで聞く ことです。一生懸命応えようとしてくれる人が販売員なら、自分の損得だけ で売ろうとしないと思いますからね。 ミシンのことは、分かってるつもりでも気が付いていない、 知らないことが多いというのが、私の実感です。 詳しく解説した書籍もほとんどありません(それが理由で、このメルマガの 発行を考えたのですが)。 それだけに、人に頼らず、自分の力だけで調べるのはたいへんです。 だからこそ、上手に販売員に尋ねて、回答を得ることが大切です。 そして、(まだ気付いていない)自分が求める回答を引き出すこと。 そのためには、まず、自分のことを伝えましょう。 格好をつける必要もありません。 そのことが自分に合ったミシンを手に入れる「第一歩」です! 次回は、具体的に何を伝えなければいけないのか、 その要件を考えていきたいと思います。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■新製品のご紹介 糸取物語ウェ〜ブ BL67W ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ (株)ジューキの糸取物語に新製品「BL67W」が加わりました。 今回、家庭用ロックミシンで初の「ウェーブロック」という縫い目パターン が追加されました。他にもいくつかの改良点を施してあります。 ついでに、新発売記念キャンペーンも行われています。 期間は11月20日までで、BL67Wをお買いあげのお客様に4人に1人、 抽選で1万円(!)が当たるそうです。 今回、発表から発売までの期間がすごく短かいものでした。 試作機はテストしましたが。 ▼カタログについては、下記のURLにおいてありますのでご覧ください。 (画像が重いです) http://www.shimada-mishin.com/machine/lock/bl67w_2.html ▼私のコメントに興味がある方は、下記URLをご覧ください。 http://www.shimada-mishin.com/machine/lock/bl67w.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■執筆者について ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ どんなヤツが書くんだ?、てことで、私の紹介です。 1970年生まれ。 大学は法学部、卒業後はバイトの延長で、エレキギターなどLM楽器の販売 と、イベントの音響設備の仕事をしていました。 まったく畑違いの人生だったにもかかわらず、なんやかんやで家業のミシ ン屋を手伝うことになり、 JUKI(株)の委託研修社員として、約2年勤め ました。 最初は大田原工場で、工業用ロックミシンや特殊ミシンの組立・試縫いを。 研修センターでアタッチメントの作製の他、いくつかのミシン研修も受け ました。 その後、東京本社に移り、縫製能率研究所(現:縫製研究所)へ。 縫製工場の生産管理のコンサルタント業務やセミナーを中心に、プラント 設計などの業務に携わりました。 他にも、ペガサスミシン製造(株)で偏平縫いミシン(家庭用で言うとこ ろのカバーステッチ)の研修なども受けました。 現在、父・兄と一緒に香川県高松市に店舗を置き、縫製工場を主な取引先 に工業用ミシンの販売・修理をしています。2000年4月からは、個人のお 客様向けにインターネットを利用した通販業務を始めました。 縫製の仕事に関わって、まだ10年のひよっこですが、みなさんと一緒に勉 強していきたいと思います。今後ともよろしくお願いします! ======================================================================== ミ シ ン の 『 そうだったのか! 』 〜 ミシンの嘘・ホント、それって常識?! 【発行者】島田ミシン商会 嶋田栄司 【WEBサイト】島田ミシン商会 http://www.shimada-mishin.com/ ご意見、ご感想はコチラまで→ mag@shimada-mishin.com ◎このメールマガジンの転送は自由です。 ただし、掲載された記事の内容を許可なく転用・転載することを禁じます。 Copyright(C)2003 島田ミシン商会 All rights reserved. ▼このメールマガジンは以下の配信システムを利用しています。 『まぐまぐ』ID:0000115447 http://www.mag2.com/ ▼登録の解除は下記URLにて、ご自身でお願いします。 http://www.mag2.com/m/0000115447.htm ▼いたずらで登録されたと思われる方は、『まぐまぐ』にご相談ください。 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ ======================================================================== 編┃集┃後┃記┃ ━┛━┛━┛━┛ なんとか発行することができました。 ちょっと、ホッとしています。 同じ話題で、ニットのことを詳しく解説していく書き方もできるんですよね。 実は、テーマを変えた下書きがいくつかあって、 欲張りな私は「アレもコレも伝えたい」と(笑) でも、高度な話はいつでもできるし、折を見て取り上げることにして、 もっと初歩的なところから、徐々にステップアップすることにしました。 まぁ、本来は「何がわからないかもわからない」のが実情で(汗)、 それは、Tシャツを縫うこととワイシャツを縫うことも、ジーパンの裾上げ をすることも、「その違い自体を知らないのが普通」です。 そんな方にも役立つマガジン(雑誌)になれたらな、 と思ってます。 焦らず、必要に応じて取り上げていきます。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 次回は9月9日の発行予定です。ではでは。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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