厚物を縫いやすく

垂直全回転釜を採用しただけでは、きれいな直線縫いを実現することができません。 職業用ミシンは直線縫い専用ですから、最適の回転方向で垂直全回転釜の利点を引き出し、 家庭用ミシンとは比較にならないキレイな縫い目に仕上げます。
さらにSL-100は、20番糸でもしっかり糸が締まる太糸テンションを装備。 糸調子ダイヤルを強めなくても、しっかり糸が締まります。 サブテンションも備えていますので、撚りの強い糸にも安心です。
スムース押えと厚物用針板を標準装備


以前はSL-700EX専用だった厚物用針板を標準装備。 針穴を大きくして逃げ溝も深くつけることで、太糸の糸締りを良くし、きれいな縫い上がりになります。
革やビニールが張り付かずスムーズに送れるフッ素樹脂のスムース押えと、 金属の通常押えの両方を標準装備。オプションの通常針板を用意すれば、普通地用としても問題なく使えます。
豊富な工業用ミシンアタッチメントが利用可能
職業用ミシンなら、押え金など豊富な工業用ミシンアタッチメントを 別途購入して、素材や縫い工程に合わせて活用することができます。 メーカー純正部品以外に流用できる部品があることも、家庭用ミシンにはない特徴です。
別売りのボタンホールアタッチメントを利用すれば、ボタンホールも縫えます(EB-1は糸切り機能がないため、利用できません)。
よく「厚地も薄地も縫えるミシンを…」と言われますが、厚地と薄地でミシンに求められることは真逆になります。 そのままではなく、部品や調整を変えることで縫うものに合わせることができて初めて、ミシンは本来の力を発揮することができます。
ですからミシンに「自分で切り替えできるポイントが、どれほど用意されているか」が重要になります。
SL-100はSL-700EXと同じく、厚地での糸締り不足を改善する「太糸用テンション」が取り付けられています。 後付できない部品ですので、同じ糸切りがないTL-30と大きな差になります。 加えて、従来より糸締りを良くした厚物用針板やフッ素樹脂押えを標準装備にしていますので、厚物用ミシンとして十分な能力を備えています。
別売りオプションの標準針板に交換して 太糸用テンションを使わずに糸通しをすれば、普通地用ミシンとして使えます。
いろいろなものを縫いたい方はSL-700EXを、厚物中心で縫いたい方はSL-100を検討されてはいかがでしょうか?
機種名 | SL-100 | TL-30 | SL-700EX |
---|---|---|---|
縫い形式 | 1本針直線本縫い職業用ミシン | ||
使用針 | 工業用 DB×1 #9〜#18 | ||
自動糸切り機能 | − | − | ○ |
微量押え上げ機能 | − | − | ○ |
糸切りスイッチ付フットコントローラー | − | − | ○ |
自動針穴糸通し | − | − | − |
最高速コントロール | − | − | ○ |
サブテンション | ○ | − | ○ |
針上下ボタン | ○ | ○ | ○ |
送り歯ドロップフィード | ○ | ○ | ○ |
スムース押え | 取付済み | 別売り | 同梱 |
縫い目長さ | 最大6mm | ||
押え上昇量 | レバー式/7・12mm・膝上げ式/12mm | ||
縫い速度 | 55〜1500針/分 | ||
駆動方法 | フットコントローラーのみ | ||
電気定格 | 100V 92W 50/60hz共用 | 100V 95W 50/60hz共用 | |
使用ライト | LEDランプ | ||
大きさ | 幅452mm×奥行219mm×高さ350mm | ||
本体重量 | 10.4kg | 11.9kg | |
補助テーブルサイズ | 590×335mm | ||
使用糸駒 | 工業用糸駒、家庭用糸駒 | ||
付属品 | 標準押え | − | 厚物用針板 |
針6本(#11、#14、#16、#18) | 針4本(#11、#14)< | 針6本(#11、#14、#16、#18)< | |
補助テーブル、膝あげレバー、倒立式ボビンケース、ソフトカバー、ボビン(4個)、三巻押え、ファスナー押え、油、ドライバー | |||
メーカー純正オプション部品 | 1/5インチキルト押え(2,640円)、厚物用針板(針穴経大。3,685円)、薄物用針板(針穴経小。3,685円) |