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■ バインダーはどんな形?

(株)ジューキ ダブルバイヤスバインダー
▲ 【図1】(株)ジューキ ダブルバイヤスバインダー

【図1】は、メーカーが用意した4ツ折36mmバイヤステープ(※)用バインダーです。 これで9mm幅にテープを4ツ折し、身頃の端をカバーリングしながら縫うことができます。

しかしこのバインダーは、あくまで「バイヤステープ用」で、本来は1本針直線縫い工業用・職業用ミシンに使用するものです。 そのため、形状や折り方の関係で、伸縮するニットテープ(メリヤステープ)を折るには不向きといえます。 テープに抵抗がかかるため、ふっくらとした仕上がりになりません。

比較的安価(税込み3,780円)ですし、縫工房でも使用できる利点こそありますが、 この形状ではインカーブが縫いにくいため、衿の処理を考えている方には不向きです。

※)バイヤステープ:布帛(織物)を45度に裁断して作ったテープ。伸びない布帛でも、少し伸縮性が得られる。

大興(株) D13-3 メリヤス用平ベット式(調節式)カノコバインダー
▲ 【図2】大興(株) メリヤス用平ベット式(調節式)カノコバインダー

さて、こちらの【図2】は、工業用ミシンで使用されているメリヤステープ用カノコバインダーの一例です。

こちらはインカーブも縫える形状なっており、伸縮するメリヤステープが、バインダーの中で抵抗を受けて伸びにくいように設計されています。 インカーブがある衿付けもできますし、こちらが利用できれば、ふらっとろっくをもっと有効に活用できるようになります。

残念なことに、縫工房では取付用のネジ穴が確保されていないことや、設置テーブルが小さいために使えません。 しかし、ふらっとろっくなら、ベッドも広くて設置スペースが確保されています。 縫いやすいバインダーを存分に活用することができるのです。

● 今までのふらっとろっくでは簡単に使えなかった

実は、以前のふらっとろっくでは、この工業用カノコバインダーを利用するのはたいへんでした。 というのも、今のように簡単に付け外しができるようになっていなかったからです。 セロハンテープやガムテープで固定して縫っている方もいらっしゃるそうです。

だからといって、セロハンテープで毎回固定していたのではたいへんです。 ミシンの振動などで、縫っている間に取付位置もずれてしまいます。 ちょっと取付位置が悪いなと思っても、簡単に微調整ができません。

バインダーの使用には、しっかり固定でき、微調整が楽にできることが大切なのです。 まともに使えるようにするために、私たちは今までミシンに加工をしてから出荷してきました。

どうやってカノコバインダーを使えるようにしていたの?