みなさんの着ているTシャツやトレーナーなどで、【図1】のような縫い目を見たことがありませんか?
【図1】
表から見ると直線縫い、裏から見るとロックの縫い目のように見えます。 ぱっと見てロックミシンと違うのは、布端以外でも使われていることでしょうか。 Tシャツの裾や袖口、襟などで、意外に多く使われていることがわかります。
この縫い目は、家庭用では「カバーステッチ」という名称が一般的になってきました。 「偏平縫い」「片面飾り縫い」や「二重環下飾り縫い」とも呼ばれます。
この縫い目は、家庭用ミシンやオーバーロックミシンでは再現できません。 専用の縫い機構を持ったミシンが必要になります。
それ以前にも存在しましたが、国内で家庭用として認知され始めたのは、 2000年発売の“ベビーロック 縫工房”からでした。 まだまだ歴史が浅いだけに、先が楽しみなミシンですある反面、内容が正しく理解されていないようです。 まずは簡単に、この縫い目の基礎を勉強していきましょう。