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■ ニット素材の裾の処理方法

カバーステッチが一般に認知され始めたことで、 「2本針4本糸のロックミシンだけだと、どうやって裾を縫えばいいの?」 という質問さえいただくようになりました。

ロックミシンだけで裾を仕上げるには、

  • 裾まつり押えを利用して、1本針3本糸でまつり縫い(※)する
  • 屏風たたみ縫いにする
  • 巻きロックやウェーブロックで縁縫いする
  • リブなどを付け縫いする
  • レインボー糸などを使って縁縫いする
ことになります。

家庭用ミシンしかなければ、ジグザグ縫いや伸縮縫いで仕上げることになります。 もちろんこれらの縫い方は、カバーステッチミシンを持っているか持っていないかに関わらず、 それぞれ有用な処理方法であり、バリエーションにもなります。

しかし、弱点もあります。

  • 表に縫い糸が見えすぎたり、はずれたり、きれいにまつり縫いをするには練習が必要
  • 屏風たたみ縫いでは、縫い目が片倒れしない
  • 代用の縫い目では素人っぽく感じてしまう
  • いつも同じ処理ばかりでは飽きてしまう
  • 家庭用ミシンの縫い目では、素材の伸縮に対応しきれず、糸切れを起こしてしまう

カバーステッチは、裏側に折り返して縫わなければいけないという別の難しさはあるものの、 ガイド定規や接着テープの活用などで、楽にきれいに仕上げることができます。 布の伸縮に負けて糸切れする心配がなく、何より既製品のような仕上げ方ができるところが魅力です。

※)まつり縫い・・・布の端を折って、表側の布にあまり縫い糸が見えないように縫いつけ方。

カバーステッチについて

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