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■ どの程度厚物が縫えるのかカタログなどを見ると、10枚ぐらいデニムを重ねて針が刺さっている写真がでています。 このことは、単にモーターパワーが家庭用ミシンより大きいので、「針の貫通力がある」「布を送る力がある」ことをアピールしているのです。 デニムも何オンスかで硬さも厚さも違います。 実際の縫製では、同じ厚みのまま縫い終われることは少なく、必ずと言っていいほど段差があります。 単にモーターパワーさえあれば厚地が縫えるのではありません。 厚物の縫いは、ミシンの糸締まり力も重要な要件になります。 糸締まりには天秤や針棒の運動量なども関係します。 職業用ミシンは工業用ミシンをコンパクトにしたミシンですから、 それらもボディサイズとともに小さくなっています。 そこで、他のところで少しで補えるようにしているのが実情です。 工業用ミシンでも、厚物を縫うためのミシンは、布の送り方式から針の長さまで違います。
モーターも、もっと力のあるものを使います。 職業用ミシンは、家庭用ミシンよりも確実にパワーもあり、糸締まりもよく、縫えるものの種類が格段に広がります。
それでも、職業用ミシンはあくまで普通地用であり、一般家庭向けのミシンなのです。 言い換えれば、家庭用の範疇で探す限り、職業用ミシンが最大パワーのミシンです。 職業用ミシンでも縫えないものなら、次は工業用ミシンで探す以外ありません。 |
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