TVショッピングやカタログ通信販売でもよく見かける、2万円前後の安価なミシンの多くはコンパクトミシンと呼ばれています。 サイズが小さくて軽量なミシンです。

決まった規格はないのですが、全長が40cm前後、奥行きが20cm以下、重量が5kg前後という見方が多いようです。 以前は電動ミシンが中心でしたが、昨今はコンピューターミシンも多く流通しています。

機能面だけなら十分な内容を備えています。軽量で小さいだけに片づけも楽です。 値段が手頃で、スーパーでも購入できたりするので入門用として購入を検討される方もいらっしゃるでしょう。

しかし軽量小型のために振動がでやすく、ベッドや懐もせまくて、安定感に不安があります。 製造コストもギリギリまで押さえて作られていますので、故障した場合の修理も、あまり期待できません。 ミシンに力がないため、非力さを補うユーザーの技能知識がより多く求められます。

このクラスのミシンをお求めの方の多くは使用頻度が低いため、 久しぶりに出してきたものの、使い方を忘れて壊してしまうケースも少なくありません。 力以上の無理をさせて壊してしまうケースも多く見られます。

ミシンに慣れている方だと、どの程度に使えるかも把握していますし、ミシンの力不足を自然と補いますので、 思ったよりも使えるミシンと評価される方もいらっしゃいます。

コンパクトミシンが入門用として適切かどうか、 ご自身の使い方や用途に本当に合っているのか、よく検討してみましょう。