カタログを見ると、たくさんの便利機能が掲載されています。
どれも「ないよりあった方がいい」のは間違いありません。
しかしミシンの価格にも直接影響してきますから、無関心ではいられません。
ミシンの便利機能は、大まかに4つの役目に分類することができます。
- ●縫う前の準備を軽減するもの
- 家庭用針の使用、自動針糸通し、自動糸調子、水平釜、コードリールなど
- ●作業の手間を軽減するもの
- 自動糸切、自動止め縫い(返し縫い)、手元集中操作、自動ボタンホール、膝揚げレバー、通常針下停止と自動上停止の可否、フットコントローラーの使用、補助テーブルの有無など
- ●縫いの能力を向上させるもの
- 全回転釜直線縫いのみ、直線縫い専用押え、直線縫い専用針板、送り歯枚数、BOX送り、押え圧の調節可能、微量押え上げ機能など
- ●縫いの対応性を広げるもの
- 縫い目パターン数、フリーアーム、各種アタッチメントの使用互換性、オプションの充実、ベッドの大きさ(懐の大きさ)、送り歯ドロップダウンフィード、工業用糸立て、拡張レンズなど
さらに上位のミシンになると機能の有無だけでなく、その機能の品質や能力まで関わってきます。
押さえ圧調整機能があっても、弱めることしかできないものもあれば、標準から強めたり弱めたりできるものもあります。
一口にBOX送りと言っても、高品質の送り歯を搭載した上位機種ではかなりの効果があっても 従来と同じ品質精度の送り歯だと、あまり効果を実感できなかったりします。
ちゃんと価格が反映されていますので、機能の有無だけではない違いにも気をつけてミシンを選ぶようになさってください。