1〜2万円ぐらいのコンパクトミシンが壊れて修理に出しても たいてい修理不可、新しいミシンの購入をすすめられるでしょう。 故障箇所によっては修理可能でしょうが、その言い分に納得できなくもありません。
- ・修理にかかる人件費がミシン本体の価格に対して高い
- ・そもそも部品自体がスムーズに手に入らない
- ・機構上、修理して元に戻しても、また同じことが起こりうる
- ・壊れるのが部品精度によるものなら、交換しても寿命は知れている
では、なぜそのようなミシンを販売しているのでしょうか?
実はお客様に、いきなり高いミシンではなく、安いミシンから買っていただきたいのです。
「キレイに縫えない」「うまく縫えない」となったとき、
「安価なミシンだからです。上のランクの商品があります。」
「今お持ちのミシンは下取り値引きいたしましょう…」
といった感じにすすめていくことで、
同じお客様に何台もミシンを販売することができるのです。
チラシで見た安価なミシンを買いに行ったはずなのに、結構高いミシンを買って帰ってきたケースが多いのも このあたりに原因があります。 接客販売の場合、すぐ苦情が出るようなミシンでは信用に関わります。
接客なしでも売れる価格帯のミシンは、自然と量販店や通販の中心商品となっていきます。
全ての安価なミシンが壊れやすいとは言いませんし、 誰にとっても使い物にならないとも言いません。 しかし、ミシンのことをよく知らない、使い慣れていない方ほど、購入する傾向があります。 長く使いたいなら、安いだけのミシンは避けるのが賢明です。