ミシンを停止させたとき、針が決まった位置で止まるだけで随分使いやすくなります。
直角に方向転換したいときなどは、針が布に刺さった状態で停止すれば楽になります。 天秤が上死点にある時に針が停止すれば(針は上死点より少し下がった位置になります)、 縫い終わりの糸をスムーズに引き出すことができます。
足踏みミシンや電動ミシンは制御する機能がありませんので、針の停止位置は一定しません。
コンピューターミシンでも糸きり機能がない機種の中には、糸を引き出しやすくするために 針が布の上にあるときに停止するミシンもあります。 どちらで止まるかはスイッチで簡単に切り替えられても、どちらか一方だけで停止する設定のため 面倒になる機種もあります。
糸切機能があるミシンなら、通常は布に刺さった位置で停止し、 糸切ボタンを押したり、返し縫いをしたりすると、針が上がった状態で停止し、すぐに布を引き出せます。
糸切機能自体を使わなかったとしても、使い勝手に差が出るので注意が必要です。