あれこれ機能が増えると壊れやすくなるのではないか、と心配される方がおられます。 部品が増えれば故障する箇所が増えるのですから、もっともな話です。
以前は自動糸切機能を搭載したミシンを作っていなかったメーカーもありますので、 「あんなの壊れる元だから必要ありませんよ。どうせハサミで切るんだから」とおっしゃる販売店さんもあるかもしれません。
糸切り機能は、無ければ縫えない機能ではありません。
また糸切後に布に5mm前後、糸が残ります。
家庭用ミシンは保持しておく下糸も長く必要なため、上糸を押えで挟んでいても、次の縫い始めの生地裏に余分な糸が残ります。
しかし、糸切り機能がなければミシンが故障しないわけでも、あれば必ず故障するわけでもありません。
残る糸のことをネガティブに捉える方もいらっしゃいますが、要所で使い分ければよいだけで、
糸きり機能を無駄とまで言えません。
特に針の停止位置を制御できるのは大きなメリットです。
実際、糸切機能が付いているのに使わない人はほとんどいません。 むしろ一度経験すると、ないほうが不便という方が多いのが糸切り機能です。
もしもの時を心配することは大切ですが、普段快適に使える物を選ぶことのほうが大切だと思います。